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■脂肪酸の構成
■必須脂肪酸 ■αリノレン酸 ■亜麻仁油
α-リノレン酸の大切さ
α-リノレン酸は、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸で、人間の体内で作ることが出来ない必須脂肪酸のひとつです。
また、ガンの発生を抑制する効果も実験によって明らかになっています。
<ラットの実験>
ラットに2種類の強い発癌物質を投与し、3群に分けて大腸がんの発生状況を比較した。
α-リノレン酸の多いしそ油を摂取させた群のガン発生率は18%でした。
リノール酸の多い紅花油の摂取群のガン発生率は47%、中間の大豆油摂取群は、41%でした。
この結果から見ると、α-リノレン酸には大腸ガンを抑制する作用があることを示しています。
また、乳ガンの発生率は、他の群の約3分の2、肺ガンは約半数と、いずれも転移の割合は他の群と比べるとはるかに低い数字でした。
食品では魚介類や野菜、亜麻仁油(フラックスオイル)に多く含まれています。
α-リノレン酸を含む油は、非常に酸化しやすいので取り扱いには注意が必要です。
α-リノレン酸は体内に入るとEPA(エイコサペンタエン酸)や、DHA(ドコサヘキサエン酸)に合成されるため、α-リノレン酸を摂ることによってこれらの持つ働きも期待できます。
EPA(エイコサペンタエノリン酸)
血小板による凝結を阻害し、血液循環を改善することから、医薬品として動脈硬化症、高脂血症の治療に使用されています。また、肝機能をアップさせ、中性脂肪の排泄効果を促し、血液をサラサラにし、この事がコレステロール値を下げる効果につながります。
EPA(エイコサペンタエノリン酸)は、DHA(ドコサヘキサエン酸)にも変化します。
EPAは炎症物質を抑え、抗炎症タイプの合成に役立ちます。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
細胞膜と赤血球をもやわらかくする作用から、血液循環を良くします。同様に肝臓の細胞膜を柔らかくすることで、血中コレステロールを下げる働きをします。
また、脳細胞にも同様にやわらかくする作用があります。
脳内の神経細胞の橋渡し役であるシナプスが作られるときに、DHAは不可欠であり、また伝達物質の量もDHAによって大きく左右されます。
この、双方の活性化が『頭が良くなる』と言われることにつながります。
アルツハイマーに効果があるというのはこれらの理由からです。
プロスタグランジンとは
なぜ必須脂肪酸をバランスよく摂ることが重要であるかと言うと、それは必要量のプロスタグランジンを体内で作り出すために必要であるからです。
プロスタグランジン(生理活性物質)とは必須脂肪酸からつくられるホルモンのような働きをする物質で、体内でリノール酸とα-リノレン酸からつくられます。
炎症・痛み・腫れの調整・血圧・心機能・胃腸機能と消化酵素の分泌調整、腎機能と流動調節、血液凝固と血小板凝集、アレルギー反応、神経伝達、各種ホルモンの産生に関係しています。
プロスタグランジンは、E1、 E2、 E3 の3種類に分類され その中でさらに細分化され 数種類のプロスタグランジンがそれぞれ異なる働きをしています。
E1とE2のプロスタグランジンは、リノール酸(オメガ6系)からつくられます。
リノール酸は、γ(ガンマ)-リノレン酸に変換され、その後プロスタグランジンの前駆物質である、ジホモγ(ガンマ)-リノレン酸に変換され、そしてプロスタグランジンE1に変換されます。
一方、ジホモγ(ガンマ)-リノレン酸はアラキド酸にも変換され、さらにプロスタグランジンE2にも変換されます。しかし、アラキド酸は、動物性食品に多く含まれ、通常の食事から摂取できるので、この変換はあまり行われません。
E3のプロスタグランジンはα-リノレン酸(オメガ3系)からつくられます。
α-リノレン酸は酵素の作用により、エイコサペンタエン酸(EPA)に変換され、更にプロスタグランジンE3に変換されます。エイコサペンタエン酸は、植物油には含まれていませんが、鮭、サバなどの青身の魚に多く含まれます。
E1とE3は、善玉プロスタグランジンと言われ、体に良い作用をします。
E2は、悪玉プロスタグランジンと呼ばれ、血小板の粘性を高める作用をします。
特にE2タイプのプロスタグランジンの働きが強くなって、E1、E3とのバランスが崩れると血小板の粘性を高める作用をし、結果、血小板が固まりやすくなる事から血栓が作られ、動脈硬化や心臓病、脳卒中,湿疹を含むアレルギー皮膚炎と炎症、老化から起こるガン、糖尿病などの自己免疫疾患が起こります。
善玉プロスタグランジンを増やし、悪玉プロスタグランジンを減らすことで各種の病気を改善することが出来ます。
私たちの身体の中で、このような複雑な脂肪酸の代謝が行われています。
出来るだけオメガ6系脂肪酸の摂取を抑え、積極的にオメガ3系の脂肪酸を摂ることで、体内の脂肪代謝のバランスを整える必要があります。

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