かぶ 味・・・辛 脾・胃
春の七草のひとつ、「すずな」とはかぶの古称です。むかしからお腹の薬としても利用されており、江戸時代の飢饉(ききん)の時には重要な食物とされ、全国で栽培されるようになりました。
胃腸を温め、冷えからくる腹痛をやわらげます。食べ物の消化を助け、体内の余分な水分を除いたり、血液の循環をよくして古血を除く作用があります。消化を助けるジアスターゼの効果は加熱すると低下します。胸焼け、胃もたれがあるときは生で薄切りにしたり、すりおろして食べると良いでしょう。また地方色豊かで種類が多いので独特の漬物にもなる素材です。
主な栄養素・・・ジアスターゼ、ビタミンB1など
|
| 一覧表へ戻る |
きんかん 味・・・辛甘 肝・脾・胃
中国原産のかんきつ類で、日本ではむかしから、風邪の咳、痰に効く民間薬として親しまれてきました。
気の巡りをよくして鬱を取り、消化を促進して痰を溶かし、酒の酔いをさます作用があります。
気分が晴れないときや食べ過ぎて胃がもたれるとき、お酒を飲み過ぎたときにも効果があります。
主な栄養素・・・ビタミンC、ヘスペリジン(ビタミンP)、カルシウム、ビタミンE、ペクチンなど
|
| 一覧表へ戻る |
こしょう 味・・・辛 胃
こしょうは、コショウ科の植物である。原産はインドだが、現在、亜熱帯の各地および中国の広東、広西、雲南、台湾などで栽培されている。胃を温めて食欲不振を解消し、血液の循環をよくします。
肉や魚の毒消し作用もあります。
|
| 一覧表へ戻る |
小松菜 味・・・辛 肝・脾・肺
小松菜の原産地は東京の小松川村で産地名をとって小松菜と名づけられました。福島の「信夫菜(しのぶな)」、新潟の「女池菜(めいけな)」など各地に近縁種があります。収穫期が、ちょうど緑の野菜が不足する冬から春にかけての寒い時期なので重宝されています。
体を温めて冷えをとり、肝に働いて血液の循環を良くし、解毒作用や精神を落ち着かせる作用があります。アクがないのでジュースにも利用でき、過熱に弱いビタミンCやクロロフィルを損なわないで摂取できます。
主な栄養素・・・カルシウム、カロチン、ビタミンC、ビタミンK、鉄、葉酸、カリウムなど
|
| 一覧表へ戻る |
サトイモ 味・・・辛 脾・胃・腎・大腸
サトイモは稲より早く栽培されていたと言われ、縄文時代にはすでに常食されていたそうです。
葉柄は「ずいき」と呼ばれ、干しずいきは季節を問わず手に入ります。
中秋の名月を「芋名月」といい、サトイモを供えたり、正月には子孫繁栄の縁起をかついで八つ頭を食べるなど古くから生活に密着した食物です。
胃腸の調子を整えて便通を良くしたり、熱を取ったり炎症を鎮める作用があります。ずいきには増血作用もあります。
主な栄養素・・・ガラクタン(糖質)、ムチン、ミネラル(ずいき)、食物繊維(ずいき)など
|
| 一覧表へ戻る |
さんしょう 味・・・辛 胃
山椒の実のピリリとした辛味や、葉のかぐわしい香りが食欲を増進させます。胃を温めて、鎮痛や利尿などの作用もあります。肉や魚の毒消し作用もあります。
|
| 一覧表へ戻る |
しそ 味・・・辛 肺・脾
しそには青じそと赤じそがあり、梅雨から夏の食卓には欠かせない香味野菜です。古くから日本にも自生していて原産地は中国です。
体を温めて、気の巡りを良くし、胃腸を活発にします。発汗作用もあり、風邪の引き始めに効果的です。防腐作用や解毒作用があることで知られています。香り成分ペリルアルデヒドには殺菌効果が、シソアルデヒドには胃液の分泌を促す作用があると言われます。しそ油にはα-リノレン酸が豊富にあります。
主な栄養素・・・β-カロチン、ビタミンC・E、カルシウム、鉄など
|
| 一覧表へ戻る |
春菊 味・・・辛甘 肝・肺・胃
原産地は地中海沿岸で、食用にしているのは日本、中国など東アジア地域だけです。日本には15世紀ごろ渡来したと言われており、「菊菜」「高麗菊」とも呼ばれ葉物が少なくなる寒い季節の栄養補給に良いとされています。
「芳香健胃、通便、痰飲胃腸を利す」といわれ、春菊の香りには胃の働きを整え、痰を切り、咳を鎮める効能があるとされます。
主な栄養素・・・β-カロチン、ビタミンC・E、食物繊維、カルシウム、鉄など
|
| 一覧表へ戻る |
しょうが 味・・・辛 肺・脾・胃
熱帯アジア原産で、栽培は紀元前から。世界各地で薬用として、または肉や魚の臭みをとる香辛料として利用されてきました。内臓を温め、冷えを取ると考えられています。
冷えからくる吐き気や下痢を止め、水分代謝をよくし、発汗作用があり、魚介の解毒作用もあります。
主な栄養素・・・ショウガオール、ジンゲロン(辛味成分)など
|
| 一覧表へ戻る |
大根 味・・・辛甘 肺・胃
大根の歴史は古く、日本には奈良時代以前に中国から伝わりました。春の七草にも「すずしろ」の名で加えられています。大根は体を冷やすので、冷え症の人は煮て食べるか体を温める性質のある食材と合わせるといいでしょう。
健胃、消化促進、消炎、利尿作用などがあり、ストレスで胃を壊しやすい人に効果があります。加熱すると平性の食材となるので、体温への影響は少なくなります。
主な栄養素・・・ジアスターゼ(消化酵素)、リグニンなど
(葉)・・・ビタミンC、カロチン、鉄、カルシウムなど
|
| 一覧表へ戻る |
たまねぎ 味・・・甘辛 肺
原産地は特定されておらず、中央アジアと推測されています。明治初期に本格的に導入された西洋野菜ですが、次第に普及し早くから和食にも取り入れられました。
生では辛く、加熱すると甘さがますので、洋風煮込みなどの旨味のベースには欠かせません。
肺に作用して、咳や痰を取ったり、胸や胃のつかえをとります。このほか利尿作用や浄血作用もあります。香り成分や辛味成分による健康効果のほうが注目されています。
主な栄養素・・・アリシン、ビタミンB1、硫化プロピル、ケルセチン、カリウムなど
|
| 一覧表へ戻る |
菜の花 味・・・辛 肝・肺・脾
菜の花は食卓に春を感じさせる食材で、菜花(なばな)、花菜(かさい)とも呼ばれ、アブラ菜の花のつぼみを葉や茎とともに切りそろえたものです。
気や血の循環を良くする働きがあり、辛味には発散作用や、停滞しているものを巡らす作用があります。また古血を取って血液を浄化する作用や抗炎症作用もあります。
主な栄養素・・・カロチン、ビタミンC、ナイアシン、ビタミンB1・B2、カルシウムなど
|
| 一覧表へ戻る |
にら 味・・・辛甘 肝・胃・腎
にらは生長が早く何度も収穫できるため一年中栽培されています。原産地は中国で別名「起陽草(きようそう)」とも言われ、老化防止や整腸作用が注目されてきました。
お腹を温めて気の巡りや血の循環をよくし、古血を除くと考えられています。血に関連する肝、成長や老化に関する腎、食物を受け入れる胃に働きます。ガン予防に効果のあるビタミンがそろっているのも特徴です。
主な栄養素・・・カロチン、ビタミンC・E、カルシウム、カリウム、鉄、セレンなど
|
| 一覧表へ戻る |
にんにく 味・・・辛 脾・胃・肺・腎
にんにくの原産地は中央アジアとされていますが、特定はされていません。ただ古代エジプトでピラミッドの建設に従事した労働者の活力源がにんにくであったことは有名です。とにかく栽培の歴史は長いようです。ユリ科の植物で5月〜8月が旬になります。
内臓を温め、代謝を促進して、強精、強壮に働きます。解毒作用や殺菌作用、血液サラサラ効果もあるため、血の巡りを良くします。一度にたくさんたべるのではなく、少量ずつ毎日食べることがおすすめ。常食することで免疫力が高まります。にんにくのにおいのもとであるアリシンが変化してできる物質には、解毒酵素の働きを促進する作用や抗酸化作用があり、ガンの発生を予防します。
さらに、ニンニクを加熱すると大量にでてくるイオウ化合物がアホエンで、抗ガン作用のほか、血栓を予防、改善する作用が確認されています。
主な栄養素・・・アリシン(ポリフェノール)、ビタミンB1など
|
| 一覧表へ戻る |
ねぎ 味・・・辛 肺・胃
中国西部、シベリアが原産です。栽培の起源は2000年以上といわれます。日本では奈良時代以前から栽培され古くは「キ」と呼ばれていました。風邪の民間薬としても有名でした。ユリ科の植物で11月〜2月にかけてが旬になります。
体を温め、発汗を促し、胃腸の働きをよくして食欲を増進させます。栄養部分が多いのは緑の部分ですが、薬効成分は白い部分に多く含まれます。
主な栄養素・・・カロチン、ビタミンC、カリウム、カルシウムなど
|
| 一覧表へ戻る |
ピーマン 味・・・辛 脾
中南米原産の唐辛子の一種です。緑色のものは未熟なうちに収穫したもので、完熟させると赤ピーマンになります。体を温め、気の巡りをよくする働きがあります。古血を取り除いて血液をサラサラにする浄血作用があり、目の疲れを取ります。肝臓障害にも効果があるので、常食してもいいでしょう。
主な栄養素・・・ビタミンC、ビタミンP、βーカロチン、ピラジンなど
|
| 一覧表へ戻る |
らっきょう 味・・・辛苦 肺・胃・大腸
5月〜7月初めにしか出回らない、甘酢づけでおなじみのらっきょうは、原産地は中国で、日本には平安時代に薬として伝わり、江戸時代になりようやく野菜として食べられるようになりました。
体を温め、冷えを取る食べ物と考えられており、古血を除く浄血作用があり、腸をあたため下痢を止める作用があります。冷えによる胸や背中の痛みをやわらげたり、狭心症の予防や、咳やぜんそくの改善にも効果があります。
主な栄養素・・・アリシン(硫化アリル)、ビタミンB1、カリウム、カルシウム、リン、鉄、
ナトリウム、食物繊維など
|
| 一覧表へ戻る |