五性:寒性の食品
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五性:寒性の食品

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あさり かに グリーンアスパラガス ごぼう 昆布
しじみ 大根 なす にがうり バナナ はまぐり
みょうが メロン ゆず わかめ


あさり       味・・・甘咸     肝・腎・脾・胃

 潮干狩りでもおなじみのあさりですが、古くから食用とされ、貝塚からたくさんの殻が発見されています。冬から春が旬で、2月〜4月に旨味成分のコハク酸が多くなっておいしくなります。中国では殻は薬として利用されますが、身にも健康効果があります。
 肝・腎・脾・胃に作用し、体を冷やす作用が強く、手足のほてりやのぼせなどの余分な熱を取り除きます。血を補い、情緒を安定させる効果もあります。またのどの渇きをいやし、利尿作用もあります。

   主な栄養素・・・ビタミンB12、鉄、ビタミンB2、カルシウム、マグネシウム、
             タウリンなど
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     味・・・甘渋     心・肺・大腸

 柿の原産地は日本及び中国で、甘柿は日本の特産です。
 のどの渇きをいやし体のほてりをとります。肺を潤して痰を除き、咳をとめるなどの効果もあります。また二日酔いにも効果があり、酒を飲む前に食べても悪酔い防止になります。ただし、体を冷やす作用が強いので食べすぎないように気をつけなければいけません。

   主な栄養素・・・ビタミンC、システイン、カリウムなど
              食物繊維(干し柿)
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かに      味・・・甘咸      肝・腎・胃

 たくさんの種類があるかにですが、産卵前の冬が旬になります。かにの殻から作られる健康食品キチン・キトサンは高血圧、高脂血症、腰痛、便秘の症状を改善などに効果があります。お酢と一緒に食べると血行をよくする効果があります。かにの身はアレルギー反応を起こしやすいので、アレルギー体質の人は注意しなければいけません。
 体を冷やすので、解熱や酒の解毒に効果があります。血の巡りを良くして古血を除いたり、筋肉や骨を丈夫にする働きもあります。

   主な栄養素・・・タンパク質、亜鉛、鉄、銅、カルシウム、マグネシウム、
             ビタミンB群・E、タウリン、キチン・キトサン(殻)など
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グリーンアスパラガス   味・・・甘   心・肝・脾・胃
    
 江戸時代に観賞用としてもたらされたグリーンアスパラガスは、明治時代になり食用が導入され、本格的な栽培は大正の終わりに北海道で始まりました。栽培方法の違いでできるホワイトアスパラガスやアスパラソバージュと呼ばれるごく細いタイプのグリーンアスパラガスもあります。
 体の余分な熱を取り除く食物と考えられ、胃腸の働きをよくして気を補ったり、水分代謝をよくして尿の出をよくする利尿作用があります。そのほか肝機能を高めたり、のどの渇きをいやし、疲労回復にも効果があります。

   主な栄養素・・・カロチン、カリウム、リン、アスパラギン酸(アミノ酸)、ルチンなど
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ごぼう    味・・・苦   肺・大腸
 
 最近、食物繊維を多量に含むごぼうは、アメリカでも重要視され、ヘルシー食品として人気があります。
中国では古くから種子、茎、根が薬用に用いられており、肺、大腸の機能改善に働きます。ごぼうの種子は「牛蒡子(ごぼうし)」と呼ばれ、解熱、解毒、利尿に効く生薬として用いられます。
 ごぼうに含まれる食物繊維、リグニンには抗菌作用があり、ガンの発生を強力に抑制することが判明しています。

   主な栄養素・・・食物繊維、イヌリン(炭水化物)、アルギニンなど
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昆布      味・・・咸      脾・肺・腎

 上品なだし素材になる昆布の旨味成分はグルタミン酸で、イノシン酸のかつお節とあわせるとより旨味が増します。水につけたときに出てくるヌルヌルした成分はアルギン酸やフコイダンと呼ばれる水溶性食物繊維で、有害物質の吸収を妨げ、排泄する働きがあり、高脂血症やがん予防においても役立つことから注目されています。
 中国では「海帯」と書き、体を冷やし炎症を取ると考えられています。固くなったしこりをやわらかくする軟堅作用があり、血流を良くしたり、水分代謝も良くします。

   主な栄養素・・・ヨウ素、カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維、ラミニン(アミノ酸)、
             β-カロチンなど
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しじみ      味・・・甘咸       肝

 「土用しじみ」や「寒しじみ」と呼ばれ日本人に親しまれてきたしじみですが、夏と冬が旬です。味がよいのは産卵後のグリコーゲンが増える冬ですが、夏に食べる「土用しじみは服薬」ともいわれており、夏バテ防止になるといわれます。味噌汁にして食べるとしじみとみそ両方の解毒作用が利用できるのでアルコールの代謝を高めるにはもってこいです。鉄・亜鉛などのミネラルも豊富なので貧血予防にもなります。
 体を冷やして熱を取ります。肝に入って働き、血の巡りを良くして肝機能を改善します。

   主な栄養素・・・メチオニン、タウリン、鉄、亜鉛、カルシウム、ビタミン類など
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大根      味・・・辛甘      肺・胃

 大根の歴史は古く、日本には奈良時代以前に中国から伝わりました。春の七草にも「すずしろ」の名で加えられています。大根は体を冷やすので、冷え症の人は煮て食べるか体を温める性質のある食材と合わせるといいでしょう。
 健胃、消化促進、消炎、利尿作用などがあり、ストレスで胃を壊しやすい人に効果があります。加熱すると平性の食材となるので、体温への影響は少なくなります。

   主な栄養素・・・ジアスターゼ(消化酵素)、リグニンなど
             (葉)・・・ビタミンC、カロチン、鉄、カルシウムなど
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なす        味・・・甘      脾・胃・大腸

 インド原産のなすが日本に伝わったのは、奈良時代に中国からで、それ以降長い歴史のなかで多くの品種が生まれました。なすのガン抑制効果は皮にある紫色の色素「ナスニン」によるものだと考えられていますが、焼き焦げなどの発がん物質に対する抑制効果を調べたところ、なすの場合80%以上でした。80%を超えるのは野菜の中ではなすだけです。ナスニンは水溶性の色素なので、切った後も水にさらしたりせず、皮ごと食べると効果が大きくなります。
 体のほてりや体内の湿気を取り除き、血流をよくして血管を丈夫にする作用があります。

   主な栄養素・・・ナスニン、コリン(水溶性ビタミン)など
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にがうり        味・・・苦    心・胃

 東インドから熱帯アジアが原産です。沖縄では「ゴーヤー」と呼ばれ、豆腐と共に炒める「ゴーヤーチャンプル」は長寿料理としておなじみです。
 体の熱や湿気をとり、暑さに負けない体をつくります。インシュリンの自然な分泌を促す働きがあるので、血糖値を下げ糖尿病の予防と改善に有効です。目の充血をとる作用や、苦味成分が胃壁を刺激して消化力を高める作用もあります。

   主な栄養素・・・ビタミンC、ビタミンB1、カリウムなど
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バナナ
       味・・・甘     肺・大腸

 東南アジアが原産で糖分が多い果物用と、デンプンが多い料理用があります。
 バナナは体の熱を取り、体液を補います。腸を潤して便通を良くし、酒毒を除き、血圧を下げる作用があります。ただし、体を冷やす作用が強いので下痢をしやすい人や冷え症のひとは食べ過ぎに注意しなければなりません。

   主な栄養素・・・糖質、カリウム、食物繊維、オリゴ糖など
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はまぐり        味・・・甘咸     肺・腎

 はまぐりの旬は冬から春にかけてで、3月のひな祭りのお吸い物には欠かせません。
 体を冷やす食材で、肺と腎に作用し、水分の代謝をよくしてむくみを取ります。そのほか、肝機能改善に作用し、熱っぽさによるのどの渇き、イライラするなどの症状に効果があります。
 
   主な栄養素・・・カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など
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みょうが     味・・・苦甘   

 日本原産のみょうがは日本でのみ食用とされる、ショウガ科の多年草です。
 体の余分な熱を取り、夏バテを防ぎます。血流を良くして古血を除く作用もあります。

   主な栄養素・・・カリウムなど
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メロン     味・・・甘   胃・肝・大腸

 起源は古いのですが、原産地には諸説あり、日本には3世紀に「まくわうり」が渡来しました。その後いろいろな品種が導入され、網目のある高級品は贈答に用いられています。
 体の余分な熱を取り、のどの渇きをいやして、暑気当たりを防ぎます。むくみとりにも良いでしょう。
 
   主な栄養素・・・糖質、カリウム、β-カロチン、ビタミンCなど
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ゆず    味・・・苦酸   胃・肺

 中国の揚子江上流が原産地で、日本へは飛鳥・奈良時代に渡来しました。
 晩秋に黄色く色づくゆずは、独特の風味があり、熱を加えても香りが消えないので、日本料理の薬味には欠かせません。また冬至には「ゆず湯」としても用いられます。一見地味そうなゆずですが、ゆずシャーベットやゆずを使ったソフトドリンクなどで人気がでています。
 
   主な栄養素・・・ビタミンC、ピネン、リモネンなど
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わかめ     味・・・咸  肝・腎・胃

 春が旬のわかめは若いものほど味がよく、若布、若芽、若女などの字をあて、むかしから若さを象徴する縁起ものでした。
 肝・腎・胃に作用し、水分代謝をよくしてむくみをとります。二日酔いを予防し、浄血作用もあります。

   主な栄養素・・・カリウム、カルシウム、ヨード(ヨウ素)、フコイダン、カロチン、
             クロロフィルなど
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